フォークリフトについて

フォークリフトとは

「フォークリフト」という乗り物の名前は知っていても、具体的に何に使うのか、何が出来るかについて詳しく話せる方というのは少ないかもしれません。
フォークリフトは、荷物を運搬する為に用いる特殊自動車のことをいいます。
主に工場や倉庫、港湾、貨物駅などの構内での荷役作業に使われることが多いですね。

形態としては、前方にフォーク(ツメ)があり、そのツメを荷物の下部、あるいはパレットに差し込み、持ち上げて移動します。
ゆえに前方の視界がしっかり確保できるようにするため、座席の位置が相当高くなっているのが特徴ですね。
また、普通の自動車とは異なり後輪操舵ですので、ハンドルの旋回方向、車両の挙動などが普通の自動車と違うんです。
なので運転には多少の慣れが必要となるかもしれませんね。

運転する際は、基本は後退走行です。
荷物が小さいために前方の視界が確保できる状況では前進走行でも構いませんが、作業所によって「前進禁止」という規則を定めているところもあるようですね。

日本国内においてフォークリフトによる構内での荷役作業を行う為には、技能講習と特別教育によるフォークリフト操縦者としての資格が必要になります。
ただし、資格の有無に関わらず、公道で荷役を行うことはできません。
荷物を積んでいない状態ならば公道を走行することはできますが。
そして、この場合であっても運転免許を所持していなければ当然無免許運転となりますので、注意が必要です。



フォークリフトも低公害化が進む

近年、低公害化などの環境問題が声高に叫ばれています。
その時代の流れに沿ってフォークリフトも着々と電動化、低排出ガス化が進んでいるようです。

中央卸売市場は平成17年7月、卸売市場にて使用するフォークリフトの低公害化を促進するため、車両認定制度を制定し、低排出ガス車の本格導入を開始しました。
このような試みは全国で初めてだそうですね。

具体的には、市場内で使う自動車をすべて登録制にし、排出ガス基準を設けて、これに適合したフォークリフトのみを市場で利用できるように、車両の認定を行ったとのことです。
これによりフォークリフトは電動車あるいは三元触媒装置を装備した低排出ガス車のみとすることを新たに義務づけました。
生鮮食料品などの運搬に使われている数多くのフォークリフトから発生する排ガスによる、市場および周辺の大気の悪化を防ぐためには当然のことでしょうね。

ちなみに低排出ガスの認定基準は、まず対象はガソリンまたは液化石油ガスを燃料としている内燃機関車。
そして内容は一酸化炭素、炭化水素、窒素酸化物の各々の物質に対して、排出ガス低減の為の措置を施していない同等の車と比較して、70%以上排ガス低減効果が見られたものです。

そして測定の結果、以下の4社における12型式の原動機および排出ガス低減装置がフォークリフトの低排ガス車の認定車両として認定されました。

対象・・・日産自動車、豊田自動織機、三菱重工業、小松フォークリフト

今後も各方面でこういう動きは増えるかもしれませんね。



フォークリフトによる事故災害での死傷者数

平成17年度におけるフォークリフトによる事故災害での死傷者数は、なんと2607人にものぼるんです。
フォークリフトは重大事故に繋がる可能性がわりと高めで、 法定検査で正しい車両管理を行い、このような事故を未然に防ぐことに努めていかないといけません。
実際に事故が起こってからでは遅いですからね。

フォークリフトでの作業は時間に追われながら作業を急ぐケースが多いと思います。
死亡災害事故の原因はどのようなものが多いかというと、転倒、挟まれ、荷物の落下だけで全体の半分以上を占めるんです。
これらも仕事を急いでいたことによる不注意、油断が招いたものではないでしょうか。
常日頃からフォークリフトを仕事で運転していますと、どうしても慣れから来る油断で安全確認等を怠りがちになっていませんか?

運転技能講習では、第一に安全確認、指差し呼称を心掛ける気持ちを維持しないと一発で不合格になります。
事故防止の為には、基本的な安全確認は絶対に忘れないということが第一です。
年次検査や月次検査は、労働安全衛生法において定められた法定検査となっています
期限内にしっかり検査を行うようにしてください。

また、フォークリフトでの作業はある程度作業スペースが限定される為、通常は車両はできるだけコンパクトでなくてはいけません。
しかし、運転席まわりを広くすることによって搭乗者の負担を軽減する等、快適な作業環境の追求が安全性の向上につながるのではないでしょうか。



フォークリフトの工作セットについて

乗り物のプラモデルといえば、自動車や船などがパッと思い浮かぶかもしれませんが、中にはフォークリフトのものもあるんです。
それが、タミヤ社から発売されている「楽しい工作シリーズ」のフォークリフト工作セットですね。

プラモデル感覚で作れる工作キットですが、工作キットと侮るなかれ、外観はなかなかリアルですしかなり本格的なんです。
というのもフォークを上下動させることができるのはもちろんのこと、前後に進むことや左右の旋回だってリモコンボックスで自由自在なんですよ。
さらにフォークは100g程度の荷物なら最大で20cmほど持ち上げて運ぶことだってできるのです。
これにより遊びの幅も広がるのではないでしょうかね。
この辺は実車そのままの動きなんでなかなか楽しいです。

車体やシートは樹脂製で、フォークやマストは頑丈な金属製なので質感も十分です。
また、組み立てはねじ止めとハメ込みですので、誰でも手軽に取り組めるのもいいですね。
走行用やフォークの上下用ギヤボックス、3チャンネルリモコンボックスは組み立て式で、スティックを放せば停止位置に戻るセルフニュートラル式です。
モーターは130サイズなのでミニ四駆などと同じモーターかと思います。
完成時の車体は全長215mm、幅105mm、高さ207mm、フォークの最高点207mmとなっています。

意外に本格的というのは伝わりましたでしょうかね。
お値段も3000円程度とお手頃ですし、お子さんがいる方にはプレゼントなどにも重宝すると思いますよ。



50周年を迎えた日産のフォークリフト

日産といえば国内自動車メーカーとしてトップクラスのシェアを誇り、知らない人はいないほどの有名メーカーのひとつだと思います。
そんな日産自動車ですが、フォークリフトの製造・販売も行っているということを皆さんは知っていましたか?
もしかすると知っている人はそれほどいないのではないでしょうか。
日産のフォークリフトの歴史は実はとても長く、フォークリフトの製造販売を始めてから2007年で50周年を迎えるのだそうです。

日産のフォークリフトの歴史の始まりは初代スカイラインが発売された1957年。
日産戸塚工場にて第一号車が発売されました。

65年にはアメリカに輸出も開始され、また、71年に日産初のバッテリータイプのフォークリフト(FBシリーズ)が、73年には初のリーチ車(FBRシリーズがそれぞれ発売されました。

そして、75年には日産自動車村山工場において内製生産が開始され、開発・製造・販売が一元化されます。

その後も、アメリカやスペインにて現地生産を始めるなど、着実に海外戦略を進めていき、また、88年のMO1/MO2、03年以降のアグレスシリーズなど次々に新型を発売しています。
日産のフォークリフトの特徴はアグレスを例にみてみると、高い性能とローコストの実現はもちろんのこと、安心装備の充実や、環境への配慮もバッチリなされている点でしょうね。

意外に長い日産のフォークリフトの歴史。
今後もその歴史は着々と築きあげられていくことでしょう。